【施工事例】日本の伝統を踏襲し、古いブロック塀を瓦笠木の板塀に

コンクリートブロックを積み上げてつくった塀。一昔前に比べて、今では見かけることも少なくなりました。
古くなったブロック塀は倒壊リスクがあるだけでなく、敷地外からの死角になってしまうため、防犯上も好ましいとはいえません。

そんなブロック塀を撤去して、新たに板塀を設置しました。

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高浜町の補助金を活用

高浜町では、道路等に面した高さ80cm以上のブロック塀などを対象に、撤去及び県産材での塀の建て替えに対して補助金が交付される『危険ブロック塀等除却支援事業』を実施しています。

このブロック塀から板塀への建て替えにも、この補助金を活用しました。

死角をつくらず、プライバシーを守る

面をそろえず、縦の板材を表と裏で互い違いに張っていくことで、わずかな隙間が生まれます。
このようなスタイルの塀を『大和(やまと)塀』といいます。日本の伝統的な塀の形式のひとつで、武家屋敷や寺社仏閣、茶室の外構などにも使われていました。

さらに、縦板の上下に空間を設けることで、プライバシーを守りつつ“隠しすぎない”デザインに。

この、“内と外を緩やかに仕切る”という考え方には、『結界』として住まいや家族を守りながら、風や光、適度な視線を通し、ご近所さんとのコミュニケーションを促進するという、“いかにも日本的”な感覚が備わっています。

このように、外から見えすぎない。だけど、完全に見えないわけではない塀の仕様は、死角をつくらないので防犯面でも安心ですね。

笠木部分は、雨仕舞と美観を兼ねた瓦。これも、古くからの日本建築でよく見られるデザインのひとつです。

自然と調和する、重厚な色とデザイン

コンクリート基礎の白さを際立たせる濃い色調の板塀は、鮮やかな緑の植栽や青い空とも相性がよく、コントラスト豊かに高浜の町を彩ります。

板塀の隙間から漏れ入る光。庭の植栽との美しいコントラスト。敷地内から眺める、新しい板塀の様子も格別です。

ブロック塀の老朽化や安全性でお悩みの方は、ぜひ鳴戸建築にご相談ください。

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