こんにちは、鳴戸建築の広報担当です。
朝晩の空気に秋の気配を感じるようになりました。今日は、長年この地で家づくりをしてきた私たちが、高浜町と平屋住宅の関係性についてお話ししたいと思います。
高浜町は比較的おだやかな気候で、積雪も県内では少なめ。海と山に囲まれた自然の中で、平屋の持つ開放感はよく映えます。
雪の重みが直接基礎に伝わる構造は、設計をシンプルにし、安全性を確保しやすいのもポイント。高所での雪下ろしが不要なのも、雪の降る地域では大きな安心につながります。
一方で、旧丹後街道沿いにはうだつを備えた町家が並び、和田地区には色漆喰の古民家が残るなど、伝統的な建築文化が息づいています。
当然ながら、古くから高浜町に住む人々の中には住まいに“格式”を求める方も少なくなく、そうした点で背丈の低い平屋を「物足りない」と感じることもあるかもしれません。

だからこそ、高浜で平屋を建てる際には“格式あるデザイン”が重要になってきます。
たとえば、間口を広めに設計する。深い軒や庇で落ち着きを演出し、格子や連子窓といった伝統の要素を取り入れる。アプローチや前庭を丁寧に整え、景観に合った植栽で邸宅としての存在感を生み出すなど。
そうした工夫をすることで、町並みに調和しながらも堂々とした佇まいを実現することができます。
高浜町には『伝統的民家普及促進事業』という補助制度があり、伝統的な外観や意匠を取り入れた住宅に対し最大160万円の支援を受けられます。景観を守りながら暮らしやすさを叶えるこの仕組みは、“高浜らしい平屋”を形にする追い風になるのではないでしょうか。
もちろん、平屋の魅力は見た目だけではありません。階段がないワンフロアの暮らしは、家族の距離を自然に近づけ、将来を見据えた安心にもつながります。高齢化の進む高浜でも、今後は平屋が増えていくかもしれません。
塩害や強風といった海辺特有の影響も、低い建物なら受けにくく、メンテナンスもしやすいという実用的なメリットがあります。

敷地の広さや落雪・貯雪への備えといった条件も必要ですが、それらをしっかりと計画に組み込めば、高浜の自然と文化に寄り添う、凛とした平屋が実現できます。
鳴戸建築は、地元の工務店としてこの町の風土と文化を深く理解しながら、一棟一棟に誇りを込めています。
高浜の町、高浜の景観に合う格式ある平屋を、鳴戸建築で建ててみませんか?