知っていますか?24時間換気の役割

こんにちは、鳴戸建築の広報担当です。
昨年10月、住生活の領域に特化したソーシャルプラットフォーム『RoomClip』を運営するルームクリップと自然換気装置の開発・販売を行う佐原が共同で実施した調査によると、約800名のうち4分の1の回答者が「24時間換気を行っていない」と答えたそうです。その理由として最も多かったのは、「必要性を感じない」というものでした。

24時間換気システムは2003年7月の建築基準法改正により、すべての新築住宅に設置が義務付けられました。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、建材や家具から放散されるホルムアルデヒドなどの化学物質による室内空気汚染が深刻化。新築住宅における“シックハウス症候群”が社会問題となりました。
住宅の高気密化が進んだことで、隙間風による換気能力を失ったことが主な原因ですが、この問題に対応するため、化学物質を放散する建材の使用制限とあわせて、24時間換気システムの設置が義務付けられました。
つまり、24時間換気システムは、私たちの健康を守るための“命の装置”ともいえるものなのです。

24時間換気という名のとおり常時作動させておくためのものですが、「止めてしまう人が多い」というのは以前から問題になっていました。
運転を止めてしまえば室内の空気が滞留し、シックハウスを発症するだけでなくカビや湿気によって建物の劣化が進むことも考えられます。
食材の鮮度を守る冷蔵庫と同じように、24時間換気は住む人と建物の健康を守るために動かしておくべきものとして、常時作動を。
もし、どうしても24時間換気を消したいのであれば、窓開け換気を忘れずに。

24時間換気を作動していれば、基本的に窓を開けて換気する必要はありません。
しかし、今は気候もよく、窓を開けて過ごすと気持ちいいですよね。これから夏に向かって暑さを感じるようになっても、初夏のうちは窓を開けて風を入れるだけで、十分快適に過ごせます。

24時間換気と窓開け換気には、それぞれに適した役割があります。ご家族皆さまがすこやかな毎日を過ごせるよう、換気の大切さを今一度見直してみてはいかがでしょうか?

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